子どものしつけで「怒り方」に悩んでいるパパママへ、適切な怒る場面と対応法とは?

子どものしつけで「怒り方」に悩んでいるパパママへ、適切な怒る場面と対応法とは?

子育て中、「また怒ってしまった…」と後悔することはありませんか?本記事では、子どものしつけにおける「怒り方」や「怒るべき場面」について解説。感情的にならず、子どもの成長につながる声かけのヒントを紹介します。

子どもにイライラして怒ってしまい、「もっといい伝え方があったかも…」と反省する場面、誰にでもありますよね。この記事では、子どものしつけにおける「適切な怒り方」と「怒るべき場面」について、分かりやすく解説します。

感情任せに叱るのではなく、子どもの理解と成長を促す関わり方を目指したいパパママに向けて、実践的なコツや相談先情報もあわせて紹介しますので、参考にしてください。

このような方はぜひ読んでください

  • 幼児期の子どもを育てていて、叱り方や怒り方に悩んでいる保護者の方
  • 子どものしつけを見直したいが、感情的になってしまう自分に後悔しているパパママ
  • 毎日の育児でつい怒ってしまい、「もっと穏やかに関わりたい」と思っている方
  • 子どもとの信頼関係を大切にした声かけや対応を学びたい方
  • 育児ストレスを抱えており、相談先や心の余裕を持つ方法を探している方

記事のキーワード:子ども, しつけ, 怒り方, 育児, 相談, イライラ, 感情コントロール

なぜ「怒りすぎ」は逆効果なのか?子どもの脳と心の発達に与える影響

怒りにまかせた叱り方は、子どもに強い不安感や恐怖心を与えてしまうだけでなく、自己肯定感や親への信頼感を損なうおそれがあります。特に2〜6歳の幼児期は、脳の発達が著しく、感情の受け止め方が未熟なため、大人の言動をダイレクトに吸収しやすい繊細な時期です。この時期に「怒られる=自分はダメな子」と認識してしまうと、自信や自尊心が育ちにくくなってしまいます。

例えば、「何度言ったらわかるの!」と感情的に怒鳴っても、子どもには何が悪かったのかが伝わらず、ただ「怖かった」という記憶だけが残ってしまう可能性があります。このような対応では、行動の改善にはつながらず、「怒られないように隠す」「叱られたくないから嘘をつく」といった回避的な行動が増えることもあるのです。

また、怒られることに慣れてしまうと、次第に大人の言葉を受け流すようになり、注意しても響かない状態に陥るケースも見られます。これは、叱っても子どもの心に届いていないサインかもしれません。

こうした悪循環を防ぐためには、「なぜそれがいけないのか」「どうすればよかったのか」という視点で、子どもに分かりやすく、丁寧に伝えることが大切です。叱ることは、子どもをコントロールするためではなく、成長の機会として関わる意識を持つことが、子どもの健やかな心の発達につながります。

怒るべき場面とは?ダメなことを教えるタイミングの見極め方

子どもを怒るべき場面とは、単に失敗したときや親の思い通りにいかないときではありません。怒る対象となるのは、「危険な行動」「他人に迷惑をかける行為」「ルールを守らないとき」などの、社会の中でのルールや安全、他者との関係性に関わる行動に限るべきです。

具体的には以下のような場面が該当します。

  • 走って道路に飛び出したとき
    命の危険があるため、絶対にしてはいけない行動としてはっきり伝える必要があります。
  • 他の子をたたいたり、物を奪ったとき
    他人を傷つけたり、他者の権利を侵害する行為は、思いやりや社会性を育てるためにも見逃せません。
  • 約束や時間を守らないとき(年齢に応じて)
    生活習慣や責任感を育てるため
    に、守るべきルールを教える大切な機会です。

こうした場面では、「なぜそれがいけないのか」「どんな影響があるのか」を、子どもが理解できる言葉で丁寧に伝えましょう。たとえば、「飛び出すと車が来て危ないよ」や「叩かれるとお友だちは悲しいよ」といった、具体的でイメージしやすい言い方が効果的です。

叱る際には、大声で怒鳴るのではなく、子どもと目線を合わせ、落ち着いた声で短く伝えることが大切です。怖がらせるのではなく、子どもが理解できるように、ていねいに伝えることを意識してみましょう。また、怒る前に深呼吸して気持ちを落ち着けると、冷静な対応がしやすくなります。感情的にならず、しつけの目的を見失わないようにしましょう。

伝え方で変わる、上手に怒るための3つのポイント

子どもを怒る時、つい感情にまかせてしまいがちですが、「どう伝えるか」によって、子どもが受け取る印象や行動の変化が大きく変わってきます。叱ることの目的は「怖がらせること」ではなく、「理解させ、次につなげること」です。そのためには、伝え方に工夫が必要になります。

怒る時には次の3つのポイントを意識してみましょう。

  • 感情ではなく理由を伝える
    「ママが怒っているからやめて」では、子どもは“怒られた”という事実しか残りません。代わりに、「○○すると危ないからやめてね」「お友だちが悲しくなるから、叩いちゃダメだよ」といった“なぜ”に着目した伝え方を心がけましょう。理由が明確であれば、子どもも納得しやすくなり、同じことを繰り返さなくなります。
  • 時間を置いてから話す
    感情が高ぶっているときは、冷静に話すことが難しく、つい強い口調になってしまいます。怒りがこみ上げたときは、一度深呼吸をして距離を取りましょう。「少し時間をおいてから話そうね」と伝えることで、親子の気持ちを落ち着け、冷静に向き合うきっかけが作れます。
  • できたことはしっかり褒める
    叱る場面ばかりが続くと、子どもは「どうせ何をやっても怒られる」と感じてしまい、自信をなくします。逆に、ルールを守れたときや、以前よりも成長が見られたときは、「ちゃんとできたね」「自分で気づけてえらいね」とポジティブな言葉で認めてあげましょう。叱ることと褒めることをバランスよく伝えることで、子どもは「こうすればよかったんだ」と自分なりに理解し、成長につながります。

子どもが「なぜ怒られたのか」を正しく理解するには、親の伝え方がとても重要です。叱るときこそ冷静に、わかりやすく、心に届く言葉を選びましょう。

怒る前にできることは?パパママのイライラを減らすためにできる工夫

日々の家事や仕事、育児に追われていると、ついイライラが募り、感情的に怒ってしまうこともあります。しかし、本当は怒りたくないし、できることならもっと穏やかに接したい、そんな気持ちのパパママも多いと思います。

だからこそ、怒る前に自分の心に余裕を作る工夫がとても重要になります。以下のような対策を、できる範囲で日常に取り入れてみましょう。

  • 子どもとのスケジュールにゆとりを持つ
    朝の支度や外出の準備など、時間に追われる場面ではつい声を荒げがちです。出発の30分前から動き始めるなど、あらかじめ余裕を持ったスケジュールを立てることで、子どもがマイペースでも心にゆとりが生まれます。時計を見ながら「あと〇分で靴を履こうね」と声をかけるのも効果的です。
  • 1人の時間を確保する(入浴中のリラックスタイムなど)
    短い時間でも、自分だけの時間を意識的に作ることは心のリフレッシュになります。例えば、入浴中にアロマを焚く、好きな音楽を聴く、5分だけでもストレッチをするなど、小さなリラックス時間を大切にしましょう。気持ちに余白があると、怒りの感情もコントロールしやすくなります。
  • パートナーや家族と役割分担を見直す
    ワンオペ育児が続くと、どうしても心身ともに余裕がなくなってしまいます。「今日は食器洗いお願いしてもいい?」「保育園の送りは交代制にしよう」など、家庭内での役割を柔軟に見直すことで、負担が分散されストレスの軽減につながります。頼ることは決して甘えではありません。

また、完璧を求めすぎず、「今日は怒らずに見守れた!」「ちょっと落ち着いて声をかけられた」といった、自分自身の小さな成功体験を認めてあげましょう。自己肯定感を育てるのは、子どもだけでなく親にとっても大切なこと。少しずつでも、自分らしい関わり方を見つけていきましょう。

ひとりで抱え込まず、相談できる場所を知っておこう

育児において「悩みを誰にも言えないまま我慢する」のは、心にも体にも大きな負担を与えます。特に、「毎日怒ってばかりで自己嫌悪になる」「育児がうまくいっている気がしない」といった気持ちは、多くのパパママが経験していることです。

こうした時、無理にひとりで頑張るのではなく、誰かに頼ることがとても大切です。自分の心を守ることは、子どもとの関係をより良くする第一歩でもあります。

そのための相談先としては、次のような場所があります。

  • 地域の子育て支援センター
    多くの自治体に設置されており、子育て中の親同士が交流できる場です。
    職員にちょっとした悩みを相談できるほか、子どもを遊ばせながらリラックスすることもできます。
  • 保健センターの育児相談
    月齢に合わせた発達の相談や、生活リズム、しつけの悩みなどに対応してくれる専門スタッフがいます。
    定期健診の際に話を聞いてもらうのも一つの方法です。
  • 保育園や幼稚園の先生への相談
    毎日子どもを見てくれている保育士や先生だからこそ気づく変化や、家庭での対応に役立つアドバイスがもらえることもあります。連絡帳や送迎の際に少し話すだけでも心が軽くなります。
  • 電話・オンラインでの育児相談サービス(例:子育てホットライン)
    時間や場所を問わず利用できるのが魅力です。匿名で相談できるため、「対面では話しにくい」と感じる方にもおすすめです。

第三者に話すことで気づかなかった視点を得られたり、「怒らなくても伝わる方法」が見えてくることもあります。相談することは「弱さ」ではなく、「よりよい子育てを目指す前向きな行動」。一人で頑張りすぎず、時には人の力を借りながら、少しずつ子育ての悩みを手放していきましょう。

まとめ

怒ることはしつけの一部ですが、感情にまかせた対応では子どもの成長を妨げることもあります。本記事で紹介した工夫や相談先を活用しながら、親子で前向きな関係づくりをしていきましょう。