子どもの下痢時に気をつけたい食事のポイントは?食べさせても良いもの・避けるべきものを解説

子どもの下痢時に気をつけたい食事のポイントは?食べさせても良いもの・避けるべきものを解説

子どもが下痢をしたとき、何を食べさせれば良いか迷う保護者も多いでしょう。この記事では、下痢時の食事で注意すべき点や、おすすめ・避けるべき食材、判断が難しいときの対応について専門的に解説します。

「子どもが下痢気味だけど食欲はある」「何を食べさせたら良いかわからない」そうした悩みを抱えるご家庭は少なくありません。下痢は体調不良のサインであり、食事の与え方次第で回復を早めることも、悪化させてしまうこともあります。

ここでは、消化にやさしい食べ方や避けたい食品、判断が難しいときの対応をわかりやすく紹介します。

このような方はぜひ読んでください

  • 子どもの下痢が続いており、食事で回復をサポートしたい保護者の方
  • 下痢のときに食べさせて良いもの・避けるべきものを知りたいご家庭
  • 幼児や乳児の食欲不振や脱水に不安を感じている方
  • 下痢が長引くときの受診の目安を知っておきたい保護者の方
  • 消化にやさしい食事作りや家庭でのケア方法を実践したい方

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気をつける必要がある下痢の時の食事

下痢は腸内環境の乱れやウイルス感染、食べ過ぎなどによって起こります。子どもの腸は大人よりも敏感で、消化吸収の機能が未発達なため、ちょっとした刺激で下痢になりやすいのです。また、下痢になると体の水分と塩分が失われやすく、脱水症状を起こすリスクもあります。そのため、下痢時の食事は「胃腸への負担を減らす」「水分と栄養を少しずつ補う」ことを意識するのが大切です。

まず下痢の初期には、食事よりも水分補給が最優先です。経口補水液(ORS)や子ども用イオン飲料を、1回あたり少量ずつ、こまめに飲ませましょう。みそ汁の上澄みや薄味の野菜スープもおすすめです。甘いジュースや炭酸飲料は糖分が多く、かえって下痢を悪化させることがあります。

子どもが下痢でも食べたがる時の対応ですが、食欲がある場合は、無理に食事を止める必要はありません。ただし、胃腸の働きが弱っているため、消化の良い食材を選び、少量ずつ与えることがポイントです。嘔吐がある場合は、食事を控え、吐き気が落ち着いてから再開しましょう。

また、食事を再開するときは「いきなり普段通りの食事に戻さない」ことが大切です。急に脂っこい料理や味の濃い食事を与えると、腸に再び負担がかかり、症状がぶり返すことがあります。まずは、おかゆやスープなどの液状・半固形食から始め、子どもの様子を見ながら少しずつ通常の食事へ戻していきましょう。

さらに、下痢中は腸内の善玉菌も減っているため、回復期にはヨーグルトやみそ汁などの発酵食品を少量取り入れるのも効果的です。ただし、乳糖を分解しにくい体質(乳糖不耐症)の子どももいるため、牛乳やヨーグルトを与える際は無糖タイプを少量から試し、症状の変化を見ながら調整しましょう。

食事中は冷たい飲み物を避け、体を冷やさないよう温かいスープや常温の水分を意識することも大切です。体温を保つことで、腸の働きが整いやすくなります。家庭では「いつもより一口少なく、回数を多く」を意識し、消化にやさしいリズムで食事を整えていきましょう。

消化にやさしい食材と避けた方がよい食材

子どもが下痢の時でも食べたがる場合ですが、次の消化にやさしいおすすめ食材にしておきましょう。

  • おかゆ(柔らかめに炊いて塩を控える)
  • うどん(短く切って消化を助ける)
  • パン(トーストして水分を飛ばすとより消化しやすい)
  • りんごやバナナ(すりおろすと胃腸に優しい)
  • 卵(固ゆでや茶碗蒸しなど、加熱したもの)

これらの食品は胃腸に負担をかけず、エネルギー補給にも適しています。温かく調理することでさらに吸収が良くなります。

また、炭水化物中心の食事に偏らないよう、少量のたんぱく質も取り入れるとよいでしょう。例えば、豆腐や白身魚、ささみなどの脂肪分が少ない食材は、胃腸にやさしく消化が早いのでおすすめです。野菜を加える場合は、にんじんやじゃがいもなどの根菜を柔らかく煮て、すりつぶして与えると負担が少なくなります。おかゆに混ぜると栄養のバランスも取りやすく、子どもが食べやすい形になります。

一方で避けておきたい食材もあります。基本的には消化に悪いもので、脂っこい食事や繊維の多い食品、冷たい飲み物、乳製品などになります。これらは腸への刺激が強く、症状を悪化させる可能性があります。特に次の食材は注意して避けるようにしましょう。

  • 揚げ物、ラーメン、焼きそばなど脂質の多い料理
  • さつまいもや豆類など繊維が多い食材
  • みかん、いちごなど酸味の強い果物
  • 牛乳、ヨーグルトなど乳製品(乳糖が刺激になる)
  • アイスクリームなど冷たいデザート

また、香辛料や刺激の強い調味料(カレー粉、唐辛子、マヨネーズなど)も、腸の粘膜を刺激しやすいため避けましょう。味つけは薄味を基本とし、出汁や野菜の甘みを活かすと自然な風味で子どもも受け入れやすくなります。

一見ヘルシーに見える食材でも、腸が弱っているときには負担になります。症状が落ち着くまで控え、回復後に少しずつ再開しましょう。再開時は1種類ずつ様子を見ながら加えていくと、再発を防ぎやすくなります。

子どもが食べたがらない時の工夫

下痢のときは食欲が落ちることも多く、無理に食べさせる必要はありません。体が回復すれば自然と食欲は戻ります。ただし、脱水を防ぐために水分補給だけは続けましょう。経口補水液やスープをスプーンで少しずつ与えると飲みやすくなります。味が単調な場合は、りんご果汁を少し混ぜても構いません。次に家庭でできる食事のケアについてまとめました。

  • 1回の量を減らし、回数を増やす
  • 温かく、やわらかく調理する
  • 食後はすぐに横にならず、少し体を起こしておく
  • 症状が続くときは早めに小児科を受診する

これらの小さな工夫が、回復を早める助けになります。

なお、食べたがらない時には「見た目」や「香り」も大切なポイントです。湯気の立つスープや、やさしい色合いのおかゆは安心感を与えます。ほんのり出汁の香る茶碗蒸しや、小さなカップに盛ったポタージュなど、器を変えるだけでも子どもの興味を引くことができます。「一口だけでも食べてみようか」と声をかけ、無理強いせずにペースを尊重してあげましょう。

さらに、食べることに抵抗がある場合は、「飲む食事」に切り替えるのも有効です。野菜スープを裏ごしして温かくしたり、バナナと豆乳を合わせた暖かいドリンクを作るなど、形を変えると口にしやすくなります。食事の時間を「楽しい時間」と感じられるように、親が焦らずリラックスした雰囲気をつくることも大切です。

食べない日が続いても、「水分が取れているか」「元気があるか」を目安に見守りましょう。食べる量よりも回復の兆しを確認することが大切です。子どもが少しずつ食べる意欲を取り戻せるよう、温かくサポートしていきましょう。

受診の目安と判断がつかないときの対応

下痢が2日以上続く、血便が出る、水分を取ってもぐったりしている場合は、早めに受診が必要です。特に乳幼児では脱水が進行しやすく、尿の回数が減ったり、唇が乾いている場合は注意が必要です。判断が難しいときは、医療機関や小児科オンライン相談サービスを活用し、早めに専門家に相談しましょう。

特に、次のような症状が見られる場合も、自己判断せず医師の診察を受けてください。

  • 嘔吐や発熱を伴う下痢が半日以上続く
  • 顔色が悪く、涙が出ない、皮膚が乾いている
  • 水分を取ってもすぐに吐いてしまう
  • おむつやトイレの尿量が極端に少ない

これらは脱水のサインであり、体の水分・電解質のバランスが崩れている可能性があります。放置すると重症化する恐れがあるため、早期対応が重要です。

受診時には、下痢の回数や便の状態(色・におい・量)、発熱の有無、食欲や水分摂取の状況などをメモしておくと診察がスムーズになります。スマートフォンで便の写真を撮っておくのも有効です。家庭で判断が難しいときこそ、早めの相談が安心です。

まとめ

子どもが下痢のときは、「無理をさせない」「消化にやさしい食事を心がける」ことが大切です。おかゆやスープなどで水分と栄養を少しずつ補い、回復を見守りましょう。

症状が長引く場合は、自己判断せず早めに小児科を受診してください。