幼児・子どもの英語教育は必要?学び方のコツとメリット・デメリットを解説
英語教育が早期化する中、「幼児期から英語を始めた方が良いの?」と悩むご家庭が増えています。今回は、子どもの英語教育に関する基本知識や、実践しやすい学習方法、気をつけたいポイント、そしてメリット・デメリットまで丁寧に解説します。
英語科目の小学校必修化に伴い、英語教育への関心が年々高まっています。特に幼児期は、耳や感性が柔軟なため、英語学習に適しているとされます。しかしその一方で、「早すぎると悪影響なのでは?」「何から始めたらいいかわからない」と悩む保護者も少なくありません。
この記事では、子どもの英語教育に取り組む前に知っておきたい基礎知識と、親子で楽しく学ぶためのヒントをお届けします。
幼児英語教育のメリットとは?
英語への苦手意識が減る
幼児期から英語に親しんでおくと、英語を「特別なもの」として感じにくく、将来的に英語に対して持つ苦手意識が減ります。小学校からの英語授業にスムーズに馴染めるため、「英語の授業についていけない」「理解できない」といった不安が軽減されます。
また、英語のリズムや音に自然と触れておくことで、授業が始まったときの抵抗感も少なくなり、学習の意欲を持続しやすくなります。英語を「教科」としてではなく、日常生活の一部として取り入れることで、学びがより自然で楽しいものになり、苦手意識の壁を低くすることができます。
異文化への抵抗感がやわらぐ
英語教室や教材では、ハロウィーンやクリスマス、イースターなどの異文化イベントを通じて、他国の文化への理解を深めることができます。これらのイベントを楽しむことで、子どもたちは異文化に対する自然な興味を持ち、抵抗感がやわらぎます。
また、英語だけでなく、異文化理解も育まれるため、グローバル社会において多様な価値観を受け入れる力が養われます。例えば、英語教室で外国の遊びや食文化を紹介することによって、世界の広がりを実感でき、他国への興味が自然に芽生えます。これらの体験は、将来異文化と接する際に自信を持って対応する基盤となります。
リスニング力・発音が身につきやすい
幼児期は、音をそのまま吸収できる「耳」が発達する時期です。この時期に英語の歌やCDを繰り返し聞くことで、正確な発音や自然なイントネーションが身につきやすくなります。特に、歌やリズムに合わせて英語を耳で覚えることで、単語やフレーズの音をしっかりと記憶する力が養われます。いわゆる「英語耳」が育ちやすいのも、この時期ならではの特長です。日本語と英語の発音の違いに自然に慣れ、英語を耳で聞き分ける力が向上します。
早期に英語に触れておくことで、将来的には聞き取りや発音のスキルが飛躍的に向上し、スムーズに会話を楽しめるようになります。
英語脳が育ちやすい
英語を日本語に訳すことなく、そのまま理解する「英語脳」の形成は、幼児期から英語に触れているほど育ちやすいとされています。幼児は日本語を母語として学び始め、その後で英語にも触れることで、言語を直接理解する能力が養われます。この段階で英語に慣れ親しんでおくと、将来の英会話にも大きな効果を発揮します。
英語を日本語に訳して理解するのではなく、英語そのもので理解する「英語脳」が育つことで、英会話や英語の文章をスムーズに処理できるようになります。これにより、将来的には英語で考え、英語を使って表現することが自然になります。
将来の選択肢が広がる
英語力は、進学や就職活動において非常に大きな武器となります。英語は高校・大学受験の必須科目であり、英語力を高めておくことで進学の選択肢が広がります。また、企業でもTOEICやTOEFLのスコアを求めるところが増えており、英語力があることで昇進や昇格の条件を満たすことができ、キャリアアップにもつながります。
さらに、英語ができることで、海外旅行や留学、国際的なビジネスにも挑戦しやすくなり、子どもの未来の選択肢を広げる大きな手助けになります。日常的に英語を学ぶことで、将来のキャリアや人生の可能性が大きく広がると言えるでしょう。
子どもに英語を学ばせるときのポイント
子どもの自主性を大切にする
英語教育において、最も大切なのは子どもの自主性です。「やらされている」と感じてしまうと、子どもは英語に対して興味を失い、最終的に嫌いになってしまうことがあります。そのため、親が「これ楽しそう!」と感じられる教材や方法を選ぶことが大切です。
例えば、歌を使った学習や英語の絵本、アニメを使って学ぶことで、英語が「遊びの一環」として楽しめます。子どもが自発的に興味を持てるような環境を整え、無理に学習させるのではなく、楽しみながら英語に触れることを意識しましょう。学ぶことが楽しいと感じる体験をすることで、自然と英語の学習が生活の一部となり、持続可能な学習習慣を育むことができます。
親も一緒に楽しむ姿勢を
子どもは、親が何をしているかよく観察しています。特に、英語学習に対して前向きな態度を見せることは、子どもに大きな影響を与えます。パパやママが一緒に英語の絵本を読んだり、英語のアニメを楽しんだりすることで、子どもも「一緒に楽しんで学ぼう!」という気持ちが湧きやすくなります。親が一緒に学ぶ姿勢を見せることで、学習は「義務」ではなく「楽しみ」として自然に身についていきます。
また、親が積極的に関わることで、子どものモチベーションが高まり、学習の成果も上がりやすくなります。子どもと一緒に学ぶことで、親自身も新しい発見を楽しむことができ、英語教育が家庭の一つのコミュニケーションツールとして根付いていきます。
「ダブルリミテッド」に注意
幼児期に過度に二言語を詰め込みすぎると、日本語と英語の両方が中途半端に発達してしまう「ダブルリミテッド」という現象が起こる可能性があります。この状態になると、どちらの言語も完全には習得できないことがあるため、無理に英語を詰め込むことは避けるべきです。
まずは、母語(日本語)の基礎をしっかり築いた上で、英語に触れさせることが大切です。例えば、最初は英語の音楽を聴いたり、絵本を読んだりして、自然に英語に親しむ環境を作ることが効果的です。無理に教えるのではなく、英語を「楽しいもの」「触れるもの」として取り入れ、年齢に合ったペースで学ぶことが重要です。そうすることで、英語と日本語をバランスよく発達させることができ、どちらの言語もスムーズに使いこなせるようになります。
幼児でも始めやすい英語学習方法
英語の歌を一緒に歌う
子どもは音をそのままマネすることが得意です。英語の歌を歌いながら覚えることは、自然に英語のリズムや発音を学ぶ絶好の方法です。特に、英語の童謡やポップソング、映画の挿入歌などは、楽しみながら英語に親しむことができるのでおすすめです。
例えば、「メリーさんのひつじ」や「きらきら星」などの「マザーグース」は、リズミカルで覚えやすいため、子どもの英語学習に最適です。また、歌の中に繰り返し出てくる単語やフレーズを覚えることで、英語の語彙力も自然に身につきます。親も一緒に歌いながら楽しむことで、英語学習が一緒に遊ぶ感覚で定着し、子どもも積極的に学びに向かうようになります。
英語の絵本を読む
英語の絵本は、子どもに英語の世界を楽しく紹介するための優れたツールです。絵本にはカラフルなイラストが豊富に使われており、視覚的に単語や表現を覚えやすくなります。CD付きの絵本や、絵と音声がリンクする本を使えば、英語に不安のある親でも一緒に楽しみながら学べます。物語を読みながら、自然と新しい単語やフレーズを学ぶことができ、子どもも「読む楽しさ」を感じながら英語を吸収します。
また、絵本は親子のコミュニケーションを深めるツールにもなり、子どもの発想力を育むことができます。親が読み聞かせをすることで、発音の正確さも身につき、英語に対する親しみが生まれます。
英会話教室に通う
英会話教室では、歌やゲームを通じて英語を楽しく学べるだけでなく、外国人講師との会話を通して、実際のコミュニケーション力を高めることができます。遊び感覚で学べるカリキュラムを提供している教室も多いため、子どもは英語を「学びの時間」としてではなく、「楽しみながら学べる活動」として取り組むことができます。
また、同世代の仲間と一緒に学べる環境も、子どものモチベーションを高める要素となります。小さな成功体験や友達との交流を通じて、英語の学びが楽しいものだと実感し、積極的に学び続ける力が養われます。
インターナショナルプリスクールを利用する
英語に特化した環境を希望する家庭には、インターナショナルプリスクールも一つの選択肢です。英語を中心に学ぶプリスクールでは、日常的に英語に触れることができ、自然な形で英語を使う力を育むことができます。
ただし、注意すべき点は、母語(日本語)の発達とのバランスです。日本語の基礎をしっかりと築いた上で、無理なく英語を学ぶ環境を整えることが大切です。家庭でも日本語と英語をバランスよく取り入れることで、両方の言語をしっかりと学べるようになります。
英語の知育玩具を取り入れる
英語を学ぶために、知育玩具も有効なツールです。英語音声が流れるおもちゃや、アルファベットを学べるパズルなど、遊びながら学べる教材が豊富にあります。
特に、子どもが興味を持ちやすいデザインや操作性が重要です。ボタンを押すと英語の単語が流れるおもちゃや、イラスト付きのアルファベットパズルなどは、子どもが楽しんで英語を覚えられる仕組みになっています。子どもの性格や興味に合わせて、無理なく英語に触れる時間を増やすことが、英語学習の効果を高めます。
幼児期の英語教育にデメリットはある?
学習ペースの個人差がある
子どもによって英語を覚えるペースには個人差があります。すぐに英語を楽しんで学び、スムーズに成長する子もいれば、少しずつしか進まない子もいます。このペースの違いに焦らず、子ども一人ひとりのペースを尊重することが大切です。
特に幼児期は「遊び」が中心なので、無理に進めようとすると子どもが「英語は嫌い」という感情を持ってしまうこともあります。少しずつ理解できる範囲を広げ、英語が「楽しいもの」「触れてみたいもの」と感じてもらうことが長期的には効果的です。焦らずに、親として子どもの気持ちに寄り添いながら進めていきましょう。
保護者の負担が増えることも
子どもに英語を学ばせるためには、家庭でのサポートが必要です。特に、英会話教室への送り迎えや家庭学習のサポートは、保護者にとって大きな負担になることがあります。特に共働きの家庭では、時間の調整や経済的な負担が重く感じることもあります。そのため、無理なく続けられる方法を選ぶことが非常に重要です。
例えば、週に1回の教室通いを目指すのか、家庭でできる範囲の教材を使って進めるのか。自分たちの生活に合ったペースを見つけ、無理なく英語学習を続けていける方法を選ぶことが、保護者自身のストレスを減らし、学習の成果にも繋がります。
言語混乱のリスク
幼児期に英語を学ばせる際に気をつけたいのが、先にもあげた「ダブルリミテッド」のリスクです。。この現象を避けるためには、過度に英語環境を詰め込みすぎないように注意することが大切です。
あくまで、楽しく遊ぶ中で自然に英語に触れることが重要になります。子どもがまだ母国語(日本語)の基礎をしっかりと習得していないうちに、英語を無理に詰め込むことは避けましょう。英語の学習は「少しずつ」「楽しいもの」として始めることが、子どもの発達にとってもよいアプローチになります。
まとめ
幼児期の英語教育は、将来の進学や仕事の選択肢を広げる大きな力になります。ただし、子どもの興味や成長ペースを尊重しながら、親子で無理なく取り組むことが大切です。まずは、日常の中に楽しく英語を取り入れてみましょう。