子どもがお手伝いで育つ力とは?家事のメリットと注意点を解説
子どもが家事を手伝うことで得られる意外なメリットをご存じですか?非認知能力の発達や自立心の育成につながる理由と、家庭でできるお手伝いの具体例、注意すべき親の言動までをわかりやすく解説します。ぜひ読んで参考にしてください。
「子どもにお手伝いさせるのはまだ早い?」「手伝わせると余計に手間がかかる…」そう感じるパパママも多いかもしれません。でも実は、家事への参加は子どもの成長に大きく貢献する重要な体験です。
今回は、子どもに家事を手伝ってもらうメリットや、家庭で取り入れやすいお手伝いの例、親が気をつけたい関わり方のポイントまでを詳しくご紹介します。
これをきっかけに子どものお手伝いを進めていただけたら幸いです。
このような方はぜひ読んでください
- 幼児〜小学生の子どもがいる家庭で、日常の中でできる教育方法を探している方
- 子どもの非認知能力や自立心を家庭内で育てたいと考えている保護者の方
- 家事を通じた子育ての工夫や接し方に悩んでいるパパママ
- 子どもがお手伝いを嫌がったり続かないことに困っている方
- 夏休みや長期休みにできる親子の活動を検討している家庭
記事のキーワード: 子ども, お手伝い, 家事, 非認知能力, 自立心, 声かけ, 親子時間
子どもが家事を手伝うメリットとは?
子どものお手伝いのメリットには、家事を通じて「非認知能力」が育つということがあげられます。非認知能力とは、学力テストなどでは測れない「意欲」「協調性」「がんばる力」などの力のことです。家事は、この非認知能力を育てるのにぴったりの活動と言えます。
例えば、洗濯物をたたむ、お皿を並べるといった行動を通して、子どもは「段取り」や「注意深く取り組む力」を身につけていきます。
また、「ありがとう」と感謝される経験は、子どもの自己肯定感を高め、「もっと頑張ろう」という前向きな気持ちを引き出します。これらは、将来の学びや対人関係の土台になる大切な力です。食卓を拭いてもらった時、「おかげでご飯が気持ちよく食べられるね」と感謝を伝える、洗濯物を一緒に干すとき、「今日はタオル担当ね」と役割を持たせ、責任感を育てるなど、このようなお手伝いのやり取りから子どもの成長につながっていくでしょう。
さらに、お手伝いには「自分の行動が人の役に立つ」という成功体験を積みやすいというメリットもあります。これは、自己効力感(自分はできるという感覚)を高め、挑戦する意欲を育てる上でとても重要な要素です。玄関を掃いてもらった後に「きれいになったね!」と声をかけるだけでも、子どもは自信を持つことができます。こうした積み重ねは、子どもが将来自立するための基盤となり、親から離れた環境でも自分の力で生活していく力を育てることにもつながります。
年齢に合わせたお手伝いの例とポイント
では、子どもにどのようなお手伝いをしてもらうべきなのでしょうか。幼児期と小学生以降でまとめてみました。
- 幼児期(3〜6歳)の子におすすめのお手伝い
この時期は「やってみたい!」という好奇心が育つ大切な時期です。簡単なお手伝いを通じて、家庭での役割を体験させてみましょう。大人のまねをしてやりたがることも多く、好奇心や挑戦心をうまく活かすチャンスです。
おすすめのお手伝い例としては、テーブルに箸やお皿を並べる、洗濯物をかごに入れる、雑巾がけ(遊び感覚で)といったこととなります。ぬいぐるみを一緒にお世話する、植木に水をあげるといった「ごっこ遊び」と連動させると、子どもも楽しく取り組みやすくなるでしょう。
ここで、一つ注意したいのは、できばえを求めすぎず「できたこと」を一緒に喜ぶことです。「うまくできたか」よりも「やろうとした気持ち」を大切にして、やったことに対して大きく喜んであげてください。「ありがとう」「助かったよ」と具体的に伝えると、自己肯定感が育ち、またやりたいという意欲につながります。 - 小学生以降の子どもに合った家事体験
小学生になると、より責任のある役割や細かい作業もこなせるようになります。本人の得意・不得意を見ながら、難易度を調整しましょう。自信をつけさせるには、少し背伸びすればできる内容を選ぶのがポイントです。
この段階でのおすすめのお手伝い例には、野菜の皮むきといった簡単な料理の補助、ペットボトルのラベルはがしなどのリサイクル、掃除機がけや玄関の掃除などがあります。自分の部屋を整えることから始めるのもよいでしょう。
「時間がかかっても見守る姿勢」や「段取りを一緒に考える」ことで、成功体験が増え、次への意欲も育まれます。最初から完璧にできなくても、少しずつ任せていく中で、責任感や計画性が自然と身につきます。できたことにはしっかり感謝し、「次は何に挑戦したい?」と次のステップにつなげていきましょう。
親が気をつけたい接し方と声かけのコツ
なお、子どものお手伝いに対して注意したいことに、親の接し方と声かけの仕方があります。次の点に注意しましょう。
- 「完璧さ」より「取り組む姿勢」を評価しよう
お手伝いの目的は「完璧な仕上がり」ではなく、「子ども自身が経験すること」です。つい「もっとこうして」「違うよ」と言いたくなってしまいますが、否定的な言葉はやる気を削いでしまいますので、気をつけましょう。
子どもはまだ成長の途中であり、失敗や試行錯誤を通じて多くのことを学びます。大人の基準で見れば不十分に感じるかもしれませんが、「自分でやってみようとしたこと」「挑戦したこと」自体が貴重な経験です。親がそれを肯定的に受け止めてあげることで、子どもは「やってよかった」「またやってみたい」と思えるようになります。
声かけの際には、「ありがとう、助かったよ」と結果よりも気持ちを伝える、「最後までやりきったね、すごいね」とプロセスを認める、「今日は昨日より早くできたね」と前向きな成長に注目するといった点を意識しましょう。言葉選びひとつで、子どものやる気や自信が大きく変わります。 - 「やらせすぎ」「任せきり」もNG
お手伝いが苦手な子どもに対し、急にたくさんの家事を与えたり、すべての責任を持たせるのは逆効果です。無理なく続けられるよう、子どもの状態やタイミングを見て声かけをしましょう。
例えば、遊びや学校の宿題で疲れているときには無理をさせず、「今日は疲れてそうだね、じゃあ明日はお願いできる?」といった柔らかな提案が効果的です。押しつけずに、相手の気持ちを尊重する声かけが、長く続ける秘訣となります。
また、「やってもらって当然」とならないように、手伝ってくれたことには必ず感謝を伝えましょう。「ありがとう」「助かったよ」などの一言は、子どもにとって達成感と自己効力感を高める鍵になります。親の言動が、子どもの内面に大きな影響を与えることを意識しながら、信頼関係を育むコミュニケーションを心がけるのが大事です。
子どものお手伝いを活用していくためにも、親も気をつけるべきことは気をつけて、信頼をえられるよう意識してください。
家事は親子の関係を深めるチャンス
また、お手伝いは家事を通して得られる「親子の対話」でもあります。お手伝いを一緒に行う時間は、親子で会話が自然に生まれる貴重な機会です。「これどうやるの?」「上手にできたね!」といったやりとりが、子どもの語彙力や対話力の発達にもつながります。
特に、親が子どもに説明をしながら作業を進めたり、うまくできた場面を一緒に喜んだりすることで、自然なスキンシップや信頼関係の強化にもつながります。日常の忙しさの中では、こうした「ゆっくり会話する時間」は意外と少ないものです。だからこそ、家事を一緒に取り組む時間は、心の距離を縮める大切な時間となります。
そして、夏休みといった休日こそ、お手伝いのスタートチャンスでもあります。時間にゆとりのある夏休みや週末は、お手伝いを始める最適なタイミングです。朝の準備や夕飯づくりなど、日々のルーティンの中に少しずつ取り入れることで、習慣化しやすくなりますので、おすすめです。
さらに、毎日決まった時間に「お皿並べ係」や「洗濯もののたたみ係」といった役割を与えることで、「これは自分の仕事だ」という意識が芽生え、責任感や自立心も育ちやすくなりますので、ぜひやってみてください。
まとめ
家事を通じたお手伝いは、子どもの非認知能力や自己肯定感を育てる絶好の機会です。まずは簡単なことから始めて、楽しく続けられる工夫をしてみましょう。
今日から1つ、お手伝いの時間を親子で作ってみてください。「夕飯の前に箸を並べる」など、短時間でできるものから始めると習慣化しやすくなります。家事を通して、子どもの非認知能力や自立心もぐんぐん伸びていきますので、チャレンジしてください。