子どもの自己肯定感を育てる!保護者ができる3つの接し方のコツ
子どもの自己肯定感は、将来の挑戦力や人間関係に大きく影響します。この記事では、保護者の接し方が自己肯定感に与える影響と、日常生活でできる3つの具体的な関わり方についてわかりやすく解説します。
「自己肯定感」とは、自分の存在や価値を前向きに受け止める感覚のこと。子どもが自分らしく、失敗を恐れずに挑戦していくためには、この感覚がしっかりと育まれていることが大切です。自己肯定感の高い子どもは、失敗しても立ち直る力があり、人との関わりも前向きに築いていけます。
一方で、低いと自信を持てずに自己否定に陥りやすくなります。特に、保護者の言葉や態度は、子どもの心の土台づくりに大きな影響を与えます。
本記事では、家庭でできる3つの具体的な関わり方を紹介します。
このような方はぜひ読んでください
- 子どもの自己肯定感を育てたいと考えている方
- 褒め方や励まし方に悩んでいる保護者の方
- 失敗に弱い子どもへの対応方法に迷っている方
- 家庭でできる心理的サポートを知りたい方
- 子どもの挑戦する気持ちを応援したい方
記事のキーワード: 自己肯定感, 子ども, 保護者, 接し方, 声かけ, 成長支援, 育児
自己肯定感とは?挑戦と成長の土台になる感覚
自己肯定感とは、「自分は大切な存在である」「自分には価値がある」と感じる心の基盤です。似た言葉に「自己効力感(自分にはできるという感覚)」がありますが、自己肯定感はそれよりも根本的な感情で、自分を丸ごと受け入れる「心の安心感」に近いものです。この感覚が育まれていると、たとえ失敗しても「また挑戦してみよう」と前を向くことができ、困難にぶつかっても回復する力(レジリエンス)を発揮できます。
子どもにとってこの土台がしっかりあるかどうかは、将来の人間関係や学習意欲、挑戦する姿勢に大きく関わってきます。たとえば自己肯定感の高い子どもは、友達に注意されたときも「自分が全部ダメなんじゃなくて、ちょっとだけ直せばいいんだ」と前向きに捉えられます。反対に、自己肯定感が低いと「やっぱり自分はダメなんだ」と感じやすくなり、自信を失ってしまいがちです。
また、自己肯定感がある子どもは、他人と比較して落ち込むよりも、自分自身の成長や努力に目を向けることができます。「昨日よりできるようになった」「失敗しても頑張ったことは無駄じゃない」と思えることで、自然と前向きな行動が増えていきます。このように、自己肯定感はただのポジティブ思考ではなく、自分を信じて行動できる心のエネルギー源ともいえるのです。
保護者の接し方がカギになる理由
そのような子どもの自己肯定感を育む上で、最も大きな影響を与えるのが、日々最も長い時間をともに過ごす保護者の存在です。子どもは大人が思っている以上に、保護者の言葉や表情、反応を敏感に感じ取り、それを通して「自分ってどういう存在なのか」を学んでいきます。例えば、何か失敗したときに「またやったの?」「どうしてできないの?」といった否定的な言葉が繰り返されると、子どもは「自分はダメなんだ」と思い込むようになり、自信を持つことが難しくなります。
逆に、同じ失敗でも「がんばってチャレンジしたんだね」「うまくいかなくても大丈夫、やってみたことが大事だよ」と声をかけることで、子どもは「失敗しても受け入れてもらえる」と感じ、安心して自分を出せるようになります。こうした環境は、自己肯定感の土台としてとても大切です。
子どもにとって、家庭は外の世界に出ていくための「安全基地」であるべき場所です。外で失敗したり、うまくいかないことがあっても、「家に帰れば受け入れてもらえる」「わたしは大切にされている」と感じられることが、心の安定と前向きな挑戦を支えてくれます。
また、保護者自身が自分に厳しすぎたり、完璧主義的になっていると、それが無意識に子どもにも伝わります。「ちゃんとやらなきゃいけない」「人に迷惑をかけてはいけない」といったプレッシャーが強くなり、自己肯定感が育ちにくくなることもあるのです。まずは保護者自身が「うまくいかないときもある」「それでも大丈夫」と、自分自身にも優しい視点を持つことが、子どもの心の育ちにもつながっていきます。
子どもの自己肯定感を高めるために保護者が注意すべきこと
それでは子どもの自己肯定感を育てるには、どのようにしたらよいでしょうか?
一言でまとめますと、子どもの自己肯定感を向上させるには、日々の家庭生活の中でどんな声かけや関わりをするかが非常に大切です。ただし、特別なことをする必要はありません。保護者が少し意識を変えるだけで、子どもの「自分を大切に思う気持ち」を着実に育むことができます。
ここでは、自己肯定感を高めるために意識したい3つのポイントをご紹介します。
ポイント①:成功体験を積ませるチャンスをつくる
自己肯定感は「自分はできるんだ」という感覚から育まれます。そのためには、日常の中で小さな「できた!」をたくさん積み重ねることが重要です。いきなり大きな目標を与えるのではなく、子どもが興味を持ちやすいことや、少し頑張れば達成できそうなことを一緒に探しましょう。
例えば次のようなことです。
- 親子で一緒に作る簡単なお弁当
- 自分で選んだお菓子の買い物を任せる
- 玄関掃除など短時間で達成感が得られるお手伝い
こうした体験を「やってみよう」「できたね」と認めてもらえることで、子どもは自分に自信を持ちやすくなります。結果よりも「やろうとした姿勢」「やりきったプロセス」に目を向けてあげると、より深い満足感と自信につながります。
ポイント②:難しいことは一緒に取り組む
子どもにとって難しく感じることも、誰かが寄り添ってくれるだけでチャレンジしやすくなります。「一緒にやってみようか?」と声をかけて、できるまでのプロセスを共有することが、成功体験の土台になります。
具体例をあげますと次のようなものがあります。
- 苦手な跳び箱を一緒に練習する
- 折り紙や迷路を一緒に解く
- 絵本の音読を交互に読む
最初は手を貸しながら、少しずつ「一人でできるようになる」感覚に導いていくことが大切です。子どもが「やったらできた!」「次もやってみよう」と思えるよう、挑戦の入り口をサポートしましょう。できた後は必ず「頑張ったね」と認め、努力を実感させてあげてください。
ポイント③:肯定的な声かけと自由を尊重する
「すごいね」「よく頑張ったね」といった声かけは、子どもの心にポジティブな栄養を与えます。ただし、より効果的にするには「具体的に”ほめる」ことがポイントです。
声の掛け方ですが、以下のリストを参考にしてみてください。
- 「お片づけ、最後まで自分でできたのがえらいね」
- 「昨日より絵がていねいに描けてたよ」
さらに、子どもが自分で選び、決められる場面を意識的に増やすことも効果的です。例えば、洋服のコーディネートを自分で選ばせたり、遊ぶ順番を自分で決めさせたりするだけでも「自分には選ぶ力がある」と感じられるようになります。過度に手や口を出さず、「任せてみる姿勢」を大切にすることで、自立と自信が育っていきます。
まとめ
最後に、子どもの自己肯定感は、日々の声かけや接し方の積み重ねで大きく育ちます。「できた」を一緒に喜び、「失敗しても大丈夫」と支えることが、挑戦する力や前向きな心を育てる土台になります。特別なことをする必要はありません。今日からできる小さな関わりを意識し、子どもの「自分らしさ」を認める日々を積み重ねていきましょう。