「おねしょ」が続くときに大切にしたいこと。焦らず見守る親の心構え
「夜のおねしょがなかなか減らない」「もう少しで小学生なのに」と心配になることはありませんか?
おねしょは、子どもの体が成長していく過程でよく見られることのひとつです。
決して親の接し方やしつけのせいではなく、身体の発達や睡眠のリズムが関係している場合がほとんどです。
今回は、長引くおねしょに悩むご家庭に向けて、穏やかに見守るためのヒントを紹介します。
おねしょが続くと、どうしても焦ったり、つい厳しく声をかけてしまったりすることがあります。
ですが、実はそうした行動が、子どもの心にプレッシャーを与えてしまうことも。
おねしょを早く治すために「頑張らせる」よりも、「安心して眠れる環境をつくる」ことが何より大切です。
ここでは、専門家の考え方を参考にしながら、家庭で気をつけたいポイントをわかりやすくまとめました。
このような方はぜひ読んでください
・おねしょが続いていて、家庭での関わり方に悩んでいる方
・夜中に子どもを起こしてトイレに連れて行く習慣がある方
・おねしょを叱るのはよくないと分かっていても、つい焦ってしまう方
・夜尿症との違いや受診の目安を知りたい方
・家庭でできる生活習慣の工夫を取り入れたい方
記事のキーワード:おねしょ, 夜尿症, 成長, トイレ習慣, 生活リズム, ストレス, 見守り
おねしょは「成長の途中」によくあること
おねしょは、体が夜のあいだに尿をためたり、排尿を我慢したりする機能がまだ整っていないことが主な原因です。
夜間のホルモン分泌や膀胱の発達が関係しているため、成長とともに自然に落ち着くケースが多く見られます。
つまり、「まだ体の準備ができていないだけ」であり、親の育て方や性格の問題ではありません。
一方で、眠りが浅くなっている、日中の疲れが強い、生活リズムが乱れているといった環境的な要因も影響することがあります。
まずは、規則正しい生活と十分な睡眠を整えることが、改善の第一歩になります。
子どものおねしょでやりがちな“3つの対応”に注意
おねしょに悩むと、つい親が頑張りすぎてしまうことがあります。
次の3つの対応は、いずれも子どもに負担をかけてしまう可能性があるため、意識して避けるようにしましょう。
1.夜中に無理に起こさない
「寝る途中でトイレに行かせれば防げるかも」と思う方も多いですが、夜中に起こすことで深い眠りが妨げられ、体の発達リズムを乱すこともあります。
夜はぐっすり眠ることを優先し、日中に十分な活動と休息をとることを大切にしましょう。
2.結果を急がない
おねしょのペースには個人差があり、早い子もいれば、時間がかかる子もいます。
成長のスピードはそれぞれ違うもの。焦る必要はありません。
「今はまだ途中なんだ」と思えるだけで、親子の気持ちが少し軽くなります。
3.叱らない
おねしょをしてしまったとき、つい感情的に注意したくなることもありますが、子どもはわざとしているわけではありません。
叱ることで自信を失ったり、不安を抱えたりすると、かえって改善が遅れることもあります。
「濡れて気持ち悪かったね」と声をかけながら、落ち着いて対応することで、子どもも安心できます。
「おねしょ」と「夜尿症」はどう違う?
昼間は排尿をコントロールできていても、夜になると難しいというケースはよくあります。
一般的には、5歳ごろまでは夜間のおねしょがあっても自然な範囲といわれています。
ただし、5歳を過ぎても毎月のように続く、あるいは小学校に入っても改善しない場合は、医師に相談するのも一つの方法です。
夜尿症と呼ばれる状態であっても、生活の工夫や医療のサポートを受けながら、少しずつ改善を目指すことができます。
家庭でできるおねしょ対策の工夫
おねしょを防ぐために大切なのは、叱ることでも無理をさせることでもなく、生活リズムの見直しです。
・寝る前の水分摂取を控える
・寝る直前にトイレへ行く習慣をつける
・味の濃い食事や塩分を控える
・便秘を防ぐために食物繊維をしっかりとる
・防水シーツや吸水パッドなどを活用して、親の負担を減らす
これらの工夫を無理のない範囲で取り入れることで、子どもも安心して眠れるようになります。
親が「大丈夫」と思える環境を整えることが、子どもの心の安定にもつながります。
まとめ
おねしょは、子どもの体が成長している証でもあります。
つい焦ってしまうこともありますが、叱ったり無理に治そうとしたりする必要はありません。
安心できる環境と、親のゆったりした気持ちがあれば、自然とおねしょは減っていきます。
もし長く続くようであれば、専門家に相談することで、親も子も少しラクになれるはずです。
「いつか必ず落ち着く」という気持ちで、焦らず見守っていきましょう。