卒園・卒業記念のDVDに音楽を入れたいときは?〜著作権の手続きと安心して作るためのヒント〜

卒園・卒業記念のDVDに音楽を入れたいときは?〜著作権の手続きと安心して作るためのヒント〜

子どもたちの成長を映像に残す卒園・卒業記念のDVD。
仲間と笑い合う姿、行事での頑張り、先生への感謝の気持ち……その思い出に音楽を添えることで、より心に残る作品にしたいと思う保護者も多いのではないでしょうか。
しかし、使用する楽曲には著作権があり、正しい手続きを踏まずに使うと権利侵害になるおそれがあります。
ここでは、記念DVDを安心して制作するために必要な著作権申請の流れとポイントを紹介します。

近年、卒園・卒業シーズンになると「今年は音楽が使えずDVDを作れない」という声も聞かれます。
けれども、著作権の管理団体「JASRAC(日本音楽著作権協会)」に申請を行えば、記念映像用として減額された料金で利用が可能です。
少し手間はかかりますが、手続きを理解すれば誰でも進められます。

このような方はぜひ読んでください

  • 卒園・卒業記念のDVDに音楽を入れたい保護者の方
  • 自分たちで記念映像を作りたいけれど、著作権の仕組みが分からない方
  • 業者に依頼せず、できるだけ費用を抑えて映像を制作したい方
  • 安全に、そして子どもたちの思い出を長く残したいと考えている方

記事のキーワード:卒園DVD、卒業記念、JASRAC、著作権、音楽利用、申請方法、費用

手続きの第一歩はアカウント登録から

まず必要になるのが、JASRACのオンライン申請窓口「J-RAPP」への登録です。
申請書を印刷し、記名・捺印して郵送またはFAXで送付するというやや古風な手続きですが、登録が完了すると、メールまたは書留でIDとパスワードが届きます。
最近ではメール対応が進み、以前よりもスムーズに進むことが多くなっています。

利用料は意外と手頃。減額制度を活用

「著作権料は高いのでは?」と不安になる方も多いでしょう。
しかし、卒園・卒業記念を目的とした映像作品は非営利利用とみなされ、一定の条件で料金が大幅に減額されます。
たとえば、短時間の映像制作ならば、金額的には非常に負担が少ないことがわかります。
ただし、アーティスト本人の歌や市販のカラオケ音源を使用する場合は、別途「著作隣接権(録音・演奏などの権利)」が関係し、費用が大きく異なるため注意が必要です。

書類の送付と確認作業

契約手続きでは、利用目的や収録内容を記載した書類をJASRACへ提出します。
メールで送られてくるファイルは複数に及ぶため、焦らず一つずつ内容を確認しながら進めることが大切です。
送り先住所や提出方法が明記されていない場合は、公式サイト内の案内ページを確認するか、問い合わせフォームを利用して確認しましょう。

許諾番号が届いたら、表示を忘れずに

申請が受理されると、JASRACから「許諾番号」が発行されます。
完成したDVDの盤面やパッケージには、JASRACのロゴと許諾番号を記載することが義務となっています。
これが正式に申請が完了した証になります。

予想外の落とし穴も。焦らず確認を

申請書類の中には、「卒業記念」と「コンクール」の2種類がセットになっているケースもあります。
制作内容が卒園・卒業に限定されていても、両方の契約書を提出しなければならない場合があるため、提出前に案内文をよく読みましょう。

自分たちの手で作る意味

著作権の手続きはやや複雑ですが、正しく申請して作った映像は、安心して何度でも見返せる家族の宝になります。
卒園式で映像を上映した際には、子どもたちが自分を見つけて笑ったり、先生や保護者が涙ぐんだりと、たくさんの笑顔があふれたそうです。
時間をかけて作ったその一本は、「きちんと手続きをしたからこそ、堂々と残せる作品」になりました。

まとめ

卒園・卒業の記念映像に音楽を使う場合、JASRACへの利用許諾申請を行えば、安心して思い出を形に残すことができます。
少し手間はかかりますが、申請の流れを知っていれば決して難しくはありません。

子どもたちの成長を記録した映像が、
「何年たっても再生できる大切な思い出」になるように。
正しい手続きと小さな努力で、未来に残せる一枚をつくりましょう。